『鬼火 オリジナル完全版』予約受付中・・・・・

かねてからご案内をしてまいりました藍峯舎(←クリックされてご覧下さい。)より発売の『鬼火 オリジナル完全版』(横溝正史 挿画竹中英太郎)の予約が開始されました。
高価なご本ですが、このような形での出版はもうないと思います。
私も今から楽しみにしております。
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250部限定(記番入り) 定価15,000円(税込)です。
藍峯舎では書店販売をいたしておりません。HPからの注文のみのお取り扱いです。
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ご参考に・・・・・
●●藍峯舎様HPより抜粋
発表時の検閲禍により長らく封印されていた横溝正史の戦前期を代表する名作「鬼火」のオリジナル版を初めて単行本化。妖艶の限りを尽くした竹中英太郎の挿画全点を原画から完全復刻した豪華決定版
 横溝正史の「鬼火」は雑誌「新青年」の昭和10年(1935)2月号と3月号に、前後篇に分けて掲載されました。当時、横溝は喀血のため作家生活を中断し、信州の上諏訪に転地して療養中。体調を気遣いつつ「一日に三、四枚」というペースで、横溝は再起を期したこの原稿に心血を注ぎ、鬼気迫る怨念の物語160枚を書き上げました。
 ところが2月号に掲載された前篇の「愛欲シーン」が当局の検閲に引っかかり、10頁ほどが削除処分となる不運に見舞われてしまったのです。衝撃を受け落胆した横溝はその後、単行本化にあたってやむなく削除部分を中心に書き直すこととなり、この改訂版の「鬼火」が以来、長らく流布してきました。ところが昭和44(1969)、桃源社から「鬼火」が再刊される際、たまたま削除を免れた「新青年」の当該号を所持していた作家の中井英夫からの資料提供により、改訂版の末尾に問題となった削除部分が付記される形で、初めて一般の読者の目に触れることになりました。
 さらにその後の刊本では、改訂版の本文に編者が削除部分をはめ込んだ折衷版が登場して主流となっていますが、今回の藍峯舎版の「鬼火」は、本来この形で読者の目に触れることを作者が企図していたにもかかわらず、検閲禍で幻とされてしまった「新青年」掲載のテキストの初の単行本化です。表記も発表時のままの旧字旧かなといたしました。
 また「新青年」で本文に添えられた竹中英太郎の最高傑作といわれる挿画全点を、従来の刊本とは異なり、現存する原画から完全復刻いたしました。さらに「鬼火」前篇掲載号の「新青年」に同時に発表され、中井英夫から「探偵小説の真の魅力をのこらず説いた、色暗い宝石のような輝きを持つ」と評された横溝の探偵随筆の名品「槿槿先生夢物語」も併せて収録いたしました。数多い横溝作品の中でも最も数奇なドラマを背景に秘めたこの名作を、竹中英太郎の妖艶な挿画とともにどうぞお楽しみください。●●
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